谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」

陰翳礼讃 (中公文庫)
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谷崎 潤一郎
中央公論社
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てっきり一冊丸ごと「陰翳礼讃」なのかと思ったら、
「陰翳礼讃」は一つの章に過ぎなかった。なんだ。

通しで読むと、
他の章の厠(かわや)の話が強烈すぎて、「厠、厠、厠……」で頭の中が塗られてしまった。
なんか、臭気や湯気までリアルに立ち上ってくるんだもん。
「厠、厠、厠……」ですよ。

それでも一つ目の章、「陰翳礼讃」を読んでるときは言葉の美しさにうっとり浸って、
語られる闇夜に浮かぶ灯りと、その灯に照らされる塗り物の肌なんかに陶然としてました。

わけても書院の障子のくだりはトランス状態に入れる気持ちよさ。

アルヴォ・ペルトの「アリーナ」、その中の「鏡の中の鏡」という曲がぴったり。

ペルト: アリーナ
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ペルト
ポリドール (2000-02-23)
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自分の状態によって、時には不安が増幅されて空恐ろしくなる時もありますが、
ハマる状態の時は、ものすごい落ち着く曲です。

静かな湖面にたゆたっているような、
冷たい鏡面に寝転んでいるような、
シンプルで、硬質で、甘やかさない孤独な曲。

しらじらとしたほの明るさというイメージ。

2007.10.15 | | トラックバック(0) | コメント(2) |

私は、昔「陰翳礼賛」読後、赤味噌で作った豆腐のみそ汁を部屋を暗くして呑んでみたという恥ずかしい記憶があります。

2007.10.18 02:38 URL | ooshima #- [ 編集 ]

>ooshimaさん
はッ!
やったのですね!!
でもあの描写はとてもおいしそうですもんねえ。
私は暗闇の支配するお座敷(お歯黒のお姐さんたちがいるところ)に行ってみたいなあと思いましたよ。

2007.10.24 12:40 URL | ちゅり星人 #fMTZBu7o [ 編集 ]












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